中目黒オケタニ助産院｜東京都目黒区の桶谷式母乳育児相談室

ベビーウェアリング

ベビーウェアリング
　抱っこやおんぶをして子育てすることは、人類が古くから行ってきた育児行動です。抱っこやおんぶをすることで親の行動範囲は広がり、子どもも様々な感覚刺激を受け発達を促すことができます。
　健康な大人ならば、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこすることはできるでしょう。しかし、その抱っこは、赤ちゃんにとって本当に安全で心地よい抱っこなのでしょうか。抱っこしている大人にとっても、負担なく快適な抱っこといえるのでしょうか。
　基本的信頼感を育むためにとても大切なスキンシップである抱っこやおんぶだからこそ、ベビーウェアリングで安全で快適な抱っことおんぶをして親子の時間を楽しみたいですね。

安全で快適なだっこを学ぶ
　大家族で、地域全体で、子育てをする機会が減っている現代社会において、安全で快適な抱っこを学ぶ機会は限られてしまっています。抱っこやおんぶは、乳児との生活には切り離せない日常です。子育てには欠かせない「抱っこ」や「おんぶ」であるにも関わらず、その「抱っこ」や「おんぶ」の方法をきちんと教えてもらったという方は決して多くはありません。
　今の抱っこに負担や不安を感じているのであれば、少し楽になる工夫があります。赤ちゃんを身にまとうように（ベビーウェアリング）ふんわりぴったり抱っこやおんぶをすることで、親と子両者の負担を軽くし心地よさを高めことができます。小さな工夫の積み重ねこそが、日々の負担の軽減や子どもの健やかな成長発達につながります。ちょっとしたコツが分かると、お家での練習もきっとさらに楽(らく)に楽しくなることでしょう。

my best 抱っこひも
　特定の道具や方法にはこだわらないので、お使いの抱っこ紐をお持ちくだされば調整もできます。セカンド抱っこ紐をお探しの場合や布製抱っこ紐など試したい時は、助産院の抱っこ紐や布製品をご試着ください。それぞれの生活や体型にあったベストな抱っこ紐やおんぶ紐が見つかるように、今お使いの抱っこ紐が快適に使えるように、豊富な知識と確かな手技でお手伝いいたします。

抱っこやおんぶと子どもの発達

　親であれば誰もが、愛情に満ちた子育てを目指し、明るくて優しい子どもに育ってほしい、人に恵まれた豊かな人間関係を築いてほしいと願っていると思います。
　子どもの健やかな成長には、心身ともに安心できる環境、心から信頼できる人がいるということがとても重要です。特に０歳～３歳の乳幼児期では、親との応答的な関わりにより形成される「愛着」はとても大切で、それが土台となって「意欲」が高まり、様々な「活動」にチャレンジできるようになるとも言われています。

　愛着形成の土台には、恐怖や不安、悲しみなどのネガティブな感情を持った時に必ず守ってもらえるという「安全基地」と、特定の人と一緒にいると「落ち着くな」「ホッとするな」などのポジティブな感情を生じさせる「安心基地」があります。快適で心地よい抱っこやおんぶをすることで、この「安全基地」と「安心基地」の基盤を整え、親子のコミュニケーションを容易にして絆を深めることも可能になるでしょう。

　赤ちゃんの成長に欠かせないメリットが、抱っこやおんぶには詰まっています。もちろんデメリットもありますが、できるだけ多くのメリットを活かした抱っこやおんぶの方法を身につけていただき、抱っことおんぶの触れ合いが健やかな子どもの成長の一助なるよう願っています。