ご挨拶

　出産したその瞬間から、愛しい我が子との生活、育児がいよいよスタートします。
　入院中は身体も十分に回復しないままに、授乳指導や沐浴指導、退院指導などを受け慌ただしく時間が過ぎていきます。覚えることや慣れることが盛りだくさんで、あっという間に退院です。

　お家に帰ると、「赤ちゃんが泣き止まない」「なんで泣いているのかわからない」「母乳が足りているのかわからない」「おっぱいを上手く飲ませることができない」「おっぱいが痛い」「ずっと抱っこしていたら腱鞘炎になってしまった」など、一生懸命頑張れば頑張るほど悩みや不安が募り、涙がこぼれることもあります。

　母乳育児はお母さんと赤ちゃんの共同作業です。お互いの歯車がうまく合わなければなかなかスムーズにはいきません。お母さんの乳房の状態や赤ちゃんの性質・特徴に合わせたコツもあります。
　母乳育児に関しては、お産後の早い時期にご相談いただくのが母乳育児を軌道に乗せる近道となります。
早めにご相談いただき対応させていただくことで、その改善の一助となるよう努めてまいります。

　たとえ、完全母乳でなかったとしても、短い授乳期間であったとしても、少しの量でも母乳を飲ませることができたのなら、それは立派な「母乳育児」です。
　愛しい我が子に、限られた期間、限られた量の母乳を飲ませたい願うお母さんの切なる思いに寄り添いたいと思っています。
　
　「助産師相談」は、妊娠中からご利用いただけます。妊娠中から母乳育児の学びを深めておけば、スムーズに母乳育児を始めることができるでしょう。 生まれた赤ちゃんへの性教育を学んでいると、赤ちゃんへの声かけや接し方も自然行えると思います。親子にとって快適なだっこの実践は、お互いの体の負担を最小限にしてくれて、きっと戸惑うことなく赤ちゃんを抱きあげることができると思います。全ての学びは、赤ちゃんが生まれた瞬間から生かすことができます。

　育児で困っていること、不安や心配なことがありましたら、一人で悩みを抱え込まずにお気軽にご相談くださいね。

　お母さんと赤ちゃんが本来持つ力を最大限に活かして、最高の笑顔で日々の育児を楽しめるように精一杯お手伝いさせていただきます。

助産師　廣野　優子

断乳・卒乳後の乳房ケアを希望される方へ

可能であれば、断乳・卒乳をする前に一度ご相談にいらしてください。
断乳・卒乳の具体的なすすめ方、スケジュール、乳房ケア当日までの自己ケアの方法をお伝えします。
断乳・卒乳後の乳房ケアは搾乳にお時間がかかります。お子様の心理も不安定な時期ですので、お子様はご家族や一時保育にお預けになり、お母様お一人でご来室できるように日程調整した上でご予約をお取りください。
事前相談なく自己流で母乳を止めた方の予約も受け付けていますが、乳房ケア当日までの自己ケアが適切に行われていない場合などは一部のつまりやしこりの解消が困難なことがあります。
断乳・卒乳は、母乳育児の集大成です。母子ともにトラブルなく快適に母乳育児が完結できるよう、計画的にすすめましょう。

乳房手術の既往のある方へ

乳房手術の既往がある方（乳がん手術や豊胸手術など）は、ご予約フォームの備考欄に必ずご記入の上、事前申告をお願します。